欧州からの侵略者、北海道のブラウントラウト攻略!

2020年7月31日

どうも、いわな坊主です。

今回は外来種問題でお馴染みのブラウントラウトについて解説していきます。

ブラウントラウトの特徴・生態

サケ目サケ科の淡水魚で、北ヨーロッパが原産の外来種です。日本のイワナと同様にあちらのブラウンにも様々な個体群が存在するようで、赤い斑点が無い個体群や体側の模様がナガレモンイワナのような個体群などバリエーションは様々です。海に降りる個体も普通に見られるようで、それらはシートラウトと呼ばれています。

かなりの悪食で、小さい頃は水生昆虫を主食としますが、30cmを超えるぐらいからカジカやドジョウなどの魚類やザリガニ・エビ類など、より大型の餌を食べるようになります。昔道南の渓流で釣った35cmぐらいのブラウンは野ねずみを丸飲みしていました。イワナも悪食で有名ですが、ブラウンも負けていません。支笏湖の巨大ブラウンなんかはヒメマスを食ってるって噂です。

北海道内では分布が拡大傾向にあり、支笏湖や洞爺湖をはじめとした湖から道南の小河川、千歳川とその周辺河川等に分布が拡大しています。私がかつて住んでいた函館市周辺ではシートトラウトは結構な頻度で見られます。北大の宮下先生の研究によると、函館湾周辺のブラウントラウトには降海個体が存在し、早いものは0歳の春からスモルト化して海に降りているようだ、との結果が得られています。また、彼らは夏季に海へ降り、産卵期である冬季に河川に遡上し、海と川の行き来を複数回行っている個体も存在していることが明らかになっています。実は私も函館周辺で降海個体と思しきブラウンを何度か釣っています。

彼らは母川回帰性(生まれた川に帰って産卵する性質のこと)が低く、降海個体が出現すると近隣の河川に一気に分布が広がっていきます。それ故、一度野に放たれると取り返しのつかないことになります。北海道ではブラウントラウトのキャッチ&リリースは認められていますが、他の川へ運んで放流する行為は禁じられています。密放流は絶対にやめましょう。

ブラウントラウトの釣り方

道内ではルアーとフライで狙っている人が多いかと思います。基本的に大型の餌を好むので、ルアーもフライも大きめのものを選ぶといいでしょう。ルアーであれば7~8cm程度のフローティングミノーを中心に釣りを組み立てます。フライであれば時期にもよりますが、5月以降の虫が増える時期にはマドラーミノーやチェルノブイリアント、大きめのカディスなどを使います。春先や晩秋はユスリカなどの小型の虫を偏食していることがあるので、そうした個体はミッジパターンで狙っていきます。

渓流などの河川で釣る場合、ポイントは淵や水深のある岩陰などになるんですが、ブラウントラウトの場合は岸際などの浅い場所でも障害物があれば普通に魚が付いています。イワナ以上に障害物に付く傾向が強いようで、人が歩くような場所でも倒木やボサの影に隠れて餌を待ち構えています。特にプレッシャーが高い河川ではそれらの魚が抜かれずに残っていることが多いので、浅い場所でも丁寧に打ってみましょう。

北海道の有名ポイントは千歳川ですが、支流のママチ川や紋別川にも結構魚が入っています。特にママチ川は湧水河川なので年間を通して水温が安定するため、夏や冬でも比較的釣りやすいと思います。釣り場に困ったら足を運んでみるのもひとつの策でしょう。

湖ではブレイクを中心に探っていきます。ルアーの場合は10g前後のスプーンを沖目に投げてカウントしながら棚を探ったり、ミノーでブレイク周辺を打ったりする釣り方になるでしょう。フライの場合は6月以降の暖かい時期であれば大型のドライフライをブレイク周辺に浮かべて流す釣りが一番効果的なようです。虫の少ない寒い時期は、ウーリーバガーやゾンカーを引っ張るか、ミッジでライズを狙い撃ちするか、といったところです。

また、夜間に活発に餌を取るようで、夜釣りも効果的です。函館周辺に住んでいた頃は、ダムにフローターで浮いてバス用のトップウォータールアーでよく遊んだものです。40cm以上の魚が多く釣れていたので、大型化するほど夜間に餌を取るようになるのかもしれません。今思えば怖いもの知らずこの上ない行為ですが、支笏湖などのハイプレッシャーなフィールドでは夜釣りは効果があるかもしれません。

以下の記事で北海道の湖と渓流でトラウトを狙う場合のタックルの選び方について触れているので、よければ参考にしてみてください。

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